たくまふ

感想の垂れ流しです。

【おみくじ結びますか】福丸小糸の第二章

 

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新年あけましておめでとうございます。

 

同僚小糸Pの皆様。いかがお過ごしでしょうか。

 

わたしはと言うと新年早々、見事に天井をかましました。縁起がいいですね。

 

今年も1年、いい年になることを予感させます。

 

 

さて、ついに小糸の限定PSSR【おみくじ結びますか】が実装されましたね。個人的にはもっと後だと思ってましたし、次も恒常だと思っていたのでゆくますで次回のガシャ更新を見た時はかなり驚きました。

 

 

 

なぜなら、わたくし放クラPでもございまして、クリスマス智代子で天井をしているので、石が全然貯まってませんでしたからね。

 

 

 

限定2連続天井とかアンティーカPと僕以外ならきっとシャニマス辞めてますね。

 

 

 

与太話はここまでにして、今回もコミュの感想と考察(ほぼ感想)を綴っていきたいと思います。

 

 

 

熟読した率直な感想としては『めちゃくちゃいい』これに限る。これまでに出てきていた不安な点を克服した上で成長を実感できる、とても素晴らしいコミュだったので筆も乗るし口も達者になりますね。

 

 

 

それでは本題に入りまして、このブログではコミュをたどりながら、私の感想及び考察を綴る形で進めていきます。そのため、コミュ内の言葉をかなりそのまま引用しています。誤字脱字、解釈違いどうかご容赦ください。

 

 

 

 

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【蝶々結びはかたく】

 

 

お話は河川敷をランニングしている場面から始まります。

 

 

息が上がり休憩をしようとしますが、あの電柱まで、あの曲がり角まで、と少しずつ休憩を先延ばしに走り続ける小糸。

 

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曲がり角に差し掛かったところでプロデューサーとぶつかりそうになります。

 

 

体力作りかとのプロデューサーの問いに、学校でも持久走の大会があるのでと小糸。

 

 

プロデューサーはそんな小糸に、しっかり対策していて、長い距離を止まらず走り切る小糸に大したものだよと告げます。

 

 

小糸は『べつにこれくらい…』と曇り顔になり言い淀んだのち、「これくらい"よゆー"ですよ」ではなく『これくらい"普通"ですよ』と返し、

 

透だって円香だって雛菜だって学校の子達だってこれくらい(私みたいに対策しなくても)普通にこなすと自分を卑下します。

 

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このコミュは伏線がたくさんあったんですね。もう少し先までと休憩を先延ばしするところは"目に見える"小さな目標をひとつずつクリアしていくことの例えですし、透、円香、雛菜及び学校の子たちは後々出てくる『違う世界の人たち』です。

 

 

読み返して、うわぁと感嘆してしまいました。

 

最初は透、円香、雛菜に続いて『学校の子たち』と言う言葉が出てきたことに違和感を覚えましたが、おそらく『学校で友達と楽しく過ごしている人たち』、要するにひとりぼっちじゃない人たちのことだと、読み切ってから納得しました。

 

 

 

 

【電柱を築くような】

 

プロデューサーの元に着物のパンフレットモデルのオーディションの合格通知が届き、それを告げられる小糸。

 

 

しかしそれは小中学生用の子供用着物のモデルオファーでした。

 

 

不安げな表情をする小糸に『受けたくないならそれでいい』と伝えるプロデューサー。

 

 

対して小糸は『やるに決まってるじゃないですか わたしがイメージに合うなんて光栄じゃないですか』と気丈に返します。

 

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不安の残るプロデューサーが、

『本当にやりたい仕事ならそれでいい、ただ、求められる小糸でいることも大事だが、小糸がどうなりたいかが一番重要だと思う』

 

と告げると小糸は

 

 

『目の前に見えてる目標が欲しくて』

 

 

と答えます。

 

 

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ここで選択肢が分岐しますが、中央の選択肢

 

[そこに向かって走っていこう]

 

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を選択すると

 

『何か気づいたり、感じたことがあればその都度教えてくれ。そうやって少しずつ、なりたい小糸になっていこう。』

 

とプロデューサーが小糸に伝えます。

 


小糸は『なりたいわたし、か…』とつぶやき、このコミュは終了します。

 

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着物のモデルはひとつの到達点、これに向けて頑張ると言うわかりやすい目標です。しかしプロデューサーは、その先にある『なりたいわたし』の像が『目に見える目標』であると捉えているようです。

 

 

そして小糸にはまだその『なりたいわたし』が目に見える目標として浮かんでいないようですね。

 

 

WING編では『わたしと同じような人に楽しいと思ってもらえるような居場所を作りたい』との目標を掲げました。

 

 

感謝祭編では、ファンレターをもらったことによって『わたしはここでアイドルをしていていいんだ』と思わせてもらったことから、逆にファンのみんなに居場所を作ってもらった、これからもノクチルのメンバーとファンのみんなと楽しい時間を過ごしたい、と語りました。

 

 

当初の目標であった『居場所』はもうそこにあったことを知った小糸は、その後の目標を立てられていない状況だったのかもしれないですね。

 

 

ちなみにここも後のコミュできっちり回収されるので素晴らしいです。

 

 

 

【足りない身の丈】

 

身にまとった着物や髪飾りのかわいさからご機嫌な様子の小糸。

もうひとりの大人っぽい着物を着る子が中学生のモデルであることを知ります。

 

 

自分の持っていないものを持つ彼女に対し、撮影の際に『いいな』と思わず声が漏れる小糸。

 

 

中学生モデルに聞き返された小糸は

 

 

『背が高くて、大人っぽくって う、羨ましいなって…』

 

 

と答えます。

 

 

それを聞いた彼女に小糸は『見た目だけじゃなくて 中身まで子どもっぽい人なんですね』と言われてしまいます。

 

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仕事の帰路、ぼうっとしている小糸。

 

何かあったかとのプロデューサーの問いに対し『中学生のモデルの子に大人っぽくって羨ましいと言ったら怒らせちゃったみたいで』と答えます。

 

 

プロデューサーはモデルの子が昔、子役で活躍していたこと、しかし早いうちから背が伸びて子どもらしい役をやるのが難しくなったため、モデルに転向したことを告げます。

 

 

『あの子のことを小糸が羨ましく思うように あの子も、同じような気持ちを持っていたのかもしれない』とのPの言葉に対する小糸の言葉

 


『どうしようわたし…そんなこと、考えもしなくて…』

 


『だって、いつも…わたしだけ、足りなくて…』

 


『わたしばっかりって、思って…』 

 


『いいなぁって、羨んでばっかりで…』

 

 

 


『『どうして、わたしばっかりなんて…思ってたんだろう』』

 

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ここは正直読んでいてめちゃくちゃ辛かったですね。

 

 

これまでの人生で抱えてきた劣等感。そこからくる羨望。小糸はそれにものすごく悩まされてきました。しかしそれは自分だけが抱えているものではなく、自分の憧れの対象になるような人でも抱えていた。

 

 

そのことに気が付いてしまった…

 

 

自分が足りない人間だからそれを補うために相当の努力をしてきた。プロデューサーには『努力をできることも才能のひとつだ』と言ってもらえた。

 

 

しかし自分が努力して追いつきたいと思っていた人たちも、自分と同様に足りない部分を抱えている。

 

 

自分が今まで『すごいなぁ』と声をかけていた人たちはそれを聞いてどう思っていたのか。自分を卑下して、勝手に憧れを感じて、相手の気持ちなどまったく知らずに…

 

 

 

もらったファンレターをイベント本番前まで持ち歩くような、人の気持ちを大切にする小糸ですから、自分が知らずのうちにこのような行動をとってしまったことは相当にショックだったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

この先どうなっちゃうんだろう…

 

このあたりからものすごく物語に引き込まれていきましたね…

 

 

 

【気付いたのは】

 

事務所の倉庫で雑誌のバックナンバーを探す小糸。その雑誌は撮影で一緒だったモデルが出ているものでした。

 

 

そのモデルが出ていたドラマを見て、小糸はプロデューサーに言われた言葉を思い出します。

 

 

(ここからの小糸の言葉が個人的にとても重要なポイントだと思ったのでそのまま書き出します)

 

 

『求められるわたしでいることも大事かもしれないけど 自分がどうなりたいかが一番重要だ、って…』

 


『それで、あの子は…どうなんだろうって』

 


『わたしがそんなこと知ってどうするんだって感じですけど…でも、気になって』

 

 

『ドラマとか雑誌で活躍するような人とか…アイドルの子たちも、学校で楽しそうにしてる人たちも わたしとは全然違う世界の人みたいに思って、…勝手に羨んでました』

 


『わたしがアイドルをやって、わたしと同じような人に、元気をあげられたら、なんて思ってたけど』

 


『…本当は誰でも、どこか 足りないなって思う部分を持ってるのかもって』

 


『『そんなことに、わたし、今まで…ずっと気が付けませんでした』』

 

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それに気がついたなら、あの仕事を小糸にやってもらえてよかったとプロデューサーが告げ、分岐に入ります。

 

 

ここで

[次の目標が見つかりそうか?]

 

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の選択肢を選ぶと

 

 

プロデューサーは『ひとつ、目の前の仕事を終えて、気が付いたことがあって そしたら、この次の目標立てないとな』と小糸に告げます。

 


小糸は『そうですね それもまたもう少し考えてみます』と答え、このコミュは終了します。

 

 

 

ひとつ前のコミュで相当落ち込んでいる表情をしていたので、引きずってしまっているところがあるのではと思いましたが、プロデューサーに言われた

 

『求められる自分』

 

 

『自分がどうなりたいか』

 

それを背が伸びたことによって女優からモデルに転向した、彼女に置き換えて考えているあたりきちんと切り替えはできているようですね。

 

 

自分と『違う世界の人』だと思っていた人が実はそうではなかった。

 

これまでは自分と『同じような人』に楽しいと思ってもらいたいと思っていた小糸が、それを知ったことによって次にどんな目標を立てるのか。

 

 

 

 

 

その答えはTrue Endに…

 

 

 

 

 

True End【やさしく解けていく】

 


プロデューサーと小糸で初詣に訪れている描写から始まります。階段を上るのが遅いプロデューサーを急かす小糸。プロデューサーが体力作りの成果が出ているなと褒めると、

 


『えっへん!このくらいよゆーですよ!』

 


裏表のない満面の笑みで返します。

 

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この言葉も強がりじゃなくて、そのままの意味で捉えられるようになったことにこれまた成長を感じてしまいますね。

 


訪れた場所には、小糸の載っているパンフレットが置いてありました。

 


自分のパンフレットを発見したことでウキウキな小糸。

 


ページをめくると小糸と一緒に撮影をしたモデルの紹介とコメントが載っていました。

 


『13歳、かつて子役として活躍 現在はモデルとしても活動中』

 


『子役の頃からずっと小さな目標をいくつも立てて、ひとつずつクリアしていくようにしています』

 


『モデルとしての活動もその連続 もちろん、演技のレッスンも続けています』

 


『いつか世代を代表する女優になる』

 


『今は大きな目標ですが、それもいつか小さな目標のひとつになると思っています』

 


『だからこれは、神様にお願いする必要は無さそうですね』

 

 

 

 

プロデューサーが小糸に言った言葉

 

 

『求められる小糸でいることも大事だが、小糸がどうなりたいかが一番重要だと思う』

 

 

彼女の言葉は、これに対する満点の回答ですね。身長が伸び、求められているのはモデルとしての自分。しかし、なりたいのは世代を代表する女優であり、そのために演技のレッスンを欠かさず、小さな目標をひとつひとつクリアしていくようにしている。

 

 

この子に言いたい。小糸に影響を与えてくれてありがとう。

 

 

この子に影響された小糸が演技に興味を持ち、本格的にレッスンを受け始める未来もあるかもしれない。もしそうなれば、成長した2人がドラマや映画で共演することもあるかも知れない。

 

 

その時に小糸はこの子になんと伝えるのでしょう。

 

 

そんな妄想も膨らんでしまいますね。

 

 

 

 

 

パンフレットを読み終え、お参りに行く2人。何をお願いするんだとのプロデューサーの問いかけに対し、みんなの健康は前にお願いしたから別のがいいんですかねと尋ねる小糸。

 


別のでいいんじゃないかとプロデューサー。

 


小糸は『世界中のみんなに元気をあげられるアイドルになれますように…とか…』

 


『で、ですかね…』

 


とおこがましげに言います。

 


『はは、そうか そうだなぁ…!』とのプロデューサーの返しに

 


『え…あ…や、やっぱり、大きいこと言い過ぎましたかね…』と小糸。

 


『すごく大きな目標ではあるけど、神様に願う必要はないかもな』とプロデューサー。

 


小糸はその言葉に少し驚きの表情を見せますが、その後にっこりと笑顔を見せたところでこのコミュは終了します。

 

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最後のプロデューサーの言葉で思わず自分もにっこりしてしまいました。終わり方も秀逸。

 

 

 

 

 

さて、ここからはまとめに入ります。

 

 

 

小糸は、これまでは自分と同じような人(なんとなく自分に居場所がないと思っている人)が自分を応援していれば、ライブに来れば楽しいと思える、そんな居場所[自分とみんなの居場所]を作れたらいいとの思いでアイドル活動をしてきました。

 

 


それが今回のパンフレット撮影を通して

 

 

『誰だってどこか足りないなと思う部分を持っている』

 

 

ことに気が付いたことによって、自分が勝手に羨んでいた、今まで違う世界の人だと思っていた人たち(ドラマや雑誌で活躍する人や学校で楽しんでいる人たち)は違う世界の人ではなかったことを知りました。

 


『自分と同じような人』

 

      と

 

『違う世界の人だと思っていた人』

 


はどちらも足りないと思う部分を持つ点では同じでありました。

 


小糸は、わたしだけ足りない、わたしばっかりと思いいつも周りを羨んでいた自分を恥じ、また、みんなそうであったのに、自分と同じような思いをしている人だけを元気づけたいとの思いでアイドルをやっていた視野の狭さを痛感したのではないかと思います。

 


そこで新たに

 


『世界中のみんなに元気をあげられるアイドルになる』という大きな目標を掲げ、願掛けをしようとするも

 


プロデューサーに願掛けの必要はないと言われます。

 


なぜなら、プロデューサーはそれが『今は大きな目標であるものの、それもいつか小さな目標のひとつになると思っている』からです。

 

 

小糸のプロデューサーはどれだけ男前なムーブをすれば気が済むんだってくらい有能だから見ていて安心しますね。

 

 

 

 

ここまで読んで、この短期間でこれだけ成長する子がいるんだろうかと思うくらいにアイドルになったばかりの頃の小糸とは変わっています。

 

 

 

WING編で印象的な共通コミュ

 

・背中みっつ

 

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このコミュで小糸は、みんな(透・円香・雛菜)はなんでもできて特別であり、自分自身が頑張ってようやくみんなの普通と同じぐらいであると言っており、小糸もそうなりたいけれど、一緒にいてもいつも遅れていて、ひとりぼっちになるんじゃないかと感じています。

 

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しかし天塵のイベントで、『私たち』にわたしもいることを知ったことで、ひとりぼっちになる不安がなくなったことにより、その後は花火の営業に出るか否かを決める際や、感謝祭で手紙を読みたい、など徐々に自分の意見も言うようになります。

 

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これまで繰り返してきた内弁慶発言も、自分の存在価値を自身で肯定するために強がりで言っていたようなものなので、これ以前と以降だと言い方であったり語気の印象が違いますよね。

 

 

天塵イベントでも円香に対し『よゆー』ではないことを認める場面がありましたし、以降の小糸はもはや内弁慶ではない気もしてしまいます。

 

 

感謝祭では、ノクチルの福丸小糸として『アイドルを続けること』それこそが自分の居場所であることを知りました。

 

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そして今回の『おみくじ結びますか』では

 

自分が『特別』であると思っていた人たちが実はそうでなく、自分と同じ悩みを抱えていることを知りました。

 

 

ひとりぼっちになりたくないから始めたアイドル。そんな子が『世界中の人に元気をあげたい』なんてことを言うようにまで成長しました。

 

 

これまで背中を見ていた、透・円香・雛菜ともこらからは横に並んで歩んでいくことでしょう。

 

 

自分を卑下することも少なくなると思います。

 

 

 

感謝祭の感想ブログの締めで

 

アイドル福丸小糸の第一章が終わった気がすると綴りました。

 

 

 

今回のコミュは間違いなく第二章の始まりですよね。

 

 

これまでとは全く心の持ちようもメンバーとの距離感も、アイドルとしての目標だって違います。

 

 

これだけ成長した小糸が、今後どのように活躍していくのか。

 

 

この子のそばでそれを見守ってあげられる幸せを噛み締めつつ、筆を置きたいと思います。

 

 

 

お付き合いいただきありがとうございました。